鳩山ニュータウン の自治組織について

鳩山ニュータウン町内会連合代表

鳩山ニュータウン町内会連合代表
高橋恵美子

 鳩山ニュータウンは、埼玉県比企丘陵にあり、日本新都市開発(株)(2003年解散)が1971年から開発を始め、1974年7月から1994年3月にかけて分譲されました。全部が一戸建ての住宅団地です。池袋から東武東上線で約50分の高坂駅からバスで12分という立地であり、遠くても自然に恵まれた環境や広い宅地を求めるサラリーマンたちが移り住んできました。
 『鳩山ニュータウン自治会』が、入居が開始された直後に発足しました。その時の入居者数は160戸でした。その後1994年新たに『鳩山ニュータウン新自治会』が発足しました。両自治会ともニュータウンを『第二の故郷』とすべく、生活の質の向上、安全・安心に暮らせる町を目指して活動してきました。1995年になると入居者は3128戸、人口は10,729人となりました。
 しかし、ここをピークとして、ニュータウンの人口は減少に転じ、自治会の会員数も減少し、関心も薄れていきました。その中で、いつまでも住みやすい街を維持するためにどうしたらよいのか、会員数を増やし、隣近所の絆を結び直すにはどうしたらよいのかという話し合い(鳩山ニュータウン地域の自治会組織の在り方委員会)が、町役場を交え、数年にわたり行われました。その結果、両自治会を解散して、各丁目ごとの町内会に再編することになりました。鳩ヶ丘地区は1~5丁目の五つ、松ヶ丘地区と楓ケ丘地区は1~4丁目ありますので各四つ、全部で13の町内会に細分化されました。その分、身近な自治組織となり、ご近所づきあいを基本としたきめ細かいサービスができるようになりました。現段階での組織率はニュータウン全体で44%まで回復しており、50%を超えた町内会もあります。
 町内会は、独自の行事を企画して特色を出しています。町のバスを借りてのバス旅行、町内施設の見学会、忘年会・新年会等の集まりも盛んにおこなわれて会員同士の親睦を図っています。
 また、ニュータウン全体に関わる問題の解決、行事の企画・運営に関しては、町内会連合を組織しあたっています。各町内会から2名(会長・副会長)が出席し、それぞれが、総務・会計の事務部門、イベント部門、福祉部門、環境美化部門、防災・防犯部門の担当に分かれて討議するとともに、ニュータウン全体に共通する問題について活動しています。

町内会連合とは?各町内会との関係は?
 町内会連合は、ニュータウンにある13の町内会が協力してニュータウン全体の行事に取り組むために設立された組織です。『クリーン鳩山』、『夏祭り』、『町民体育祭』、『ニュータウン文化祭』、『年末警戒パトロール』などを企画運営しています。 そして個々の町内会は、その丁目の会員さんの安心・安全のために様々なきめ細かい活動を行っています。その一端をご紹介しましょう。
 コロナウィルス感染拡大のため、家にこもっている方が増えました。そのため、三密を避けてできる活動ということで、アウトドアの活動が盛んになっています。夏場のラジオ体操、四季折々のウォーキング、またグラウンドゴルフなど、フレイル予防に役立っております。民生委員さんと協力して、町内の高齢者のお困りごと相談窓口や、夏に熱中症予防、冬に火災予防の呼びかけを行っているところもあります。 あるところでは、目を楽しませるお花を会員さんに配布したり、町内のあちこちに花壇を整備したり、また町と相談して枝を伐って公園をきれいにしたり、レンガの歩道を補修したりしています。
 コロナで皆さんが顔を合わす機会がない中で、会員さんをLINEで結び情報共有を図っているところもあります。また、今後空家を増やさないための活動をやろうとしているところもあります。
 町内会連合としては、『元気が出るプロジェクト』を立ち上げ、第1弾~第8弾まで事務所展示を主とした様々な作品募集を行い、地域の目を楽しませてきました。特に鳩山小学校の皆さんとの交流は、毎回多くの作品が寄せられ、楽しんでいただいています。昨秋はお礼に、は~とんを連れて学校訪問し、喜んでいただきました。
 町内会は、皆様のご入会によって支えられています。町内会の一員となり、安心・安全な町づくりをしましょう。